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第3回哲学カフェ 活動報告

2017年10月26日(木) @首都大学東京 南大沢キャンパス

世話人:三上温湯

進行:木田直人

 第3回哲学カフェが、このたびも南大沢キャンパスにて開催されました。参加者は23人。今回は開催の決定が直前だったため、都合が合わせられなかった方が多数いらしたようです。今後は十分に余裕をもってお知らせしたいと思います。すみませんでした。

 さて、今回の三つのテーマのうち二つは、前回と同様、こちらが準備したものから多数決で選びました。「現代人は昔の人より幸せか?」および「みんな違ってみんないいは本当か?」が選ばれました。残りの一つは参加者の持ち寄ったテーマから、選出しました。参加者一人ひとりに、議論したいテーマを黒板に書いてもらい、やはり多数決で決定しました。結果、「矛盾することは間違いか?」という、いかにも哲学教員を刺激しそうなテーマが選ばれました(笑)。僅差で選ばれなかったテーマは、また次回以降に持ち越しましょう。

 第一テーマ「現代人は昔の人より幸せか?」では、意外とYesという意見が多いように思われました。しかし、「幸せがインフレ化して価値が下落している」という懐疑的な意見も多数ありました。もちろん、幸せってそもそも何?という本質的な方向へ議論が進んでいくテーブルがあり、教員ともども「うーん」と考え込んでいました。

 

 第二テーマ「みんな違ってみんないいは本当か?」では、個性という概念に引きつけて議論しているテーブルが多くみられました。「個性は別々の物差しで評価されるべきだ!」という王道の主張があるかと思えば、「肯定されるべきでない迷惑な個性は実在する」という人も。しかし、「そもそも個性ってなんなんだ?」とか、「どういう意味で各個人は共通性をもち、また異なるのか?」という議論へと問いは亢進していきました。

 

最後の「矛盾することは間違いか?」では、「日常人は矛盾の塊、矛盾があって当たりまえ」という指摘があると同時に、「矛盾だらけでは信用されなくなるし、自分も信じることができなくなる」という主張もありました。そこで、「矛盾があってもよい事柄と、矛盾があってはいけない事柄があるのではないだろうか?」という議論がはじまりました。ある参加者曰く、「一貫性を日常人に求めるのは未熟さの証で大変迷惑」なのだそうです。みなさんはどうお考えになりますか?

哲学カフェ終了後も、なかなかみなさんテーブルを立たず、まだまだしゃべり足りない様子です。またかならず開催しますので、第4回も楽しみにしていてくださいね!

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